地震を警戒するならマンションは何階に住む?

大きな地震があると、高層マンションはとても恐ろしいものです。地震を警戒する場合、マンションの何階くらいに住むと安全なのでしょうか。統計では倒壊をまぬがれてある程度安全に避難できるには、大体5階がよいと言われています。ではなぜ5階が良いと言われているのでしょうか。それは過去の大きな震災や旧耐震基準のマンションの強度から1階は崩壊しやすく、2階以上もその影響を受けやすく、中層から高層階も大きく揺れるため、いろいろな条件を加味した結果5階が安全だと言われたわけです。

実は現在の新耐震設計基準では、震度7の地震にも耐えられるように設計されています。新耐震基準にはさらに3つの等級が設けられており、不特定多数が利用する公共施設や学校などは2や3、マンションは最も低い1が多くなっていますが、1でも震度7で倒壊しないように設計されているため、実はどの階層でも地震に対して崩壊する心配をする必要がありません。多くのビルやマンションが折れて倒れてた阪神淡路大震災の印象が強いため、高いマンションも根本から倒れるというイメージがありますが、大きな犠牲を払って現在は安全な設計が徹底されているので、今の新耐震設計基準のマンションで安全な階層を意識して警戒することはないのです。

しかし、免震システムはマンション全体を揺すって揺れのダメージを吸収し、地面へ逃がすため、高層階はもちろん、中間の層も結構な揺れ幅で揺れることになります。特に上の層ほどよく揺れるため、マンションの崩壊を心配する必要はありませんが、しっかりと家具の耐震対策はしておかねばなりません。高層階は家具の転倒やガラスが割れるなどのリスクが大きいので、その点を考えると低層のほうが安全と言えるかもしれません。

また、中間層以上の高層階は避難が大変になります。仮にマンションが無事でも地震によって止まったエレベーターの運行回復までに時間がかかり、数日に渡って生活のために階段で往復しなければいけなかったケースは過去の地震でも少なくありません。

安全性という面ではどの層でも変わりませんが、揺れ幅による家の中のダメージを考慮して地震が起きたあとの利便性などを考えると、やはり5階から6階程度の中間層よりやや下にある部屋が良いのでしょう。長めの良さは犠牲になりますが、地震大国日本で家の選択を考える場合、マンションなら低めの層を選ぶのは地震を警戒する場合はありといえます。